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今さら聞けない!スキンケアで必須の紫外線対策、そもそも紫外線って一体なぁに?/Vol.32

美容

2021.04.07

春先から急激に増える紫外線。「肌に良くない」という印象はあるものの、実際、肌に対してどのような影響があるのでしょうか。実は、肌老化の要因の8割が「光老化」と考えられており、中にはガラス窓を貫通してしまう紫外線も存在しているのです。未来のあなたの肌を守るために、紫外線について改めて勉強してみましょう。

◆紫外線ってなあに?

太陽光線には様々な波長の光が含まれており、地表に届くのは「紫外線(290~400nm)」、「可視光線(400~760nm)」、「赤外線(760nm~)」の3種類があります。

「可視光」はその名の通り目に見える光ですが、波長の長さによって見える色が変わってきます。虹が7色に見えるのは、空気中の水滴によって、波長の異なる赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の光が屈折して目に届くからです。
紫より短い光は「紫外線(Ultraviolet)」、赤より長い光は「赤外線(Infrared)」という名前が付けられています。

紫外線は波長が短く、エネルギーが大きいという特徴があります。地球の歴史が約46億年ある中で、生命が生まれたのは約35億年前。しかし、強力な紫外線のために水中から出ることができませんでした。やがてオゾン層が形成され、地表へ届く紫外線量が減ると、ようやく生命が陸上に進出します。これが約4億年前。実に30億年以上も生命が水中に足止めされていたのは、他でもない紫外線のせいなのです。

そんな紫外線は、日焼けやシミ、シワ、たるみの要因になるだけでなく、皮膚がんや前がん症などの皮膚疾患、雪眼炎や翼状片のような眼の疾患にも繋がる懸念があります。

◆紫外線には種類があった!?

紫外線は、波長の長さによってUV-A、UV-B、UV-Cと分けられています。最も波長が短いUV-Cと一部のUV-Bはオゾン層で吸収されてしまうため地表に届きません。地表に届く紫外線のうち約95%がUV-A、約5%がUV-Bと言われています。

UV-Bはどんな紫外線?

UV-Bは波長が280~320nmの紫外線で「レジャー紫外線」とも言われます。7~8月が最も強く、12~1月では5分の1程度の照射量に減少します。 主に皮膚の表皮にダメージを与え、ヒリヒリと赤く炎症するサンバーンを引き起こします。細胞の遺伝子を損傷させてしまうほど強力な紫外線のため、皮膚がんの要因にもなります。

UV-Aはどんな紫外線?

UV-Aは波長が320~400nmの紫外線。一年を通して変動が少なく、冬になっても半分程度しか減らない上に、雲や窓ガラスも通過してしまうため「生活紫外線」と言われます。UV-Bよりもエネルギーは小さいものの、恐ろしいことに赤くヒリヒリしないため、紫外線を浴びている自覚がしにくいという特徴もあります。じわりじわりと皮膚の黒化(サンタン)を引き起こし、肌の弾力の要であるコラーゲンやエラスチンを変性させてしまうため、シワやたるみの原因ともなるとても怖い紫外線です。

◆紫外線で作られるビタミンD

実は、紫外線を浴びることは悪いことばかりではありません。骨を丈夫にしてくれるビタミンDはからだの中では皮膚で合成されますが、それには紫外線の助けが必要となります。「日本人の食事摂取基準(2020年度版)」によると、年齢や性別にもよりますが、1日10 μgが目安量となっています。この数値は5µgを日光浴によって合成されることが前提で設定されており、皮膚に紅斑を起こす最小の紫外線量の3分の1程度を、両手の甲くらいの面積に浴びる程度で十分とされています。
しかし、冬場や曇りの日では足りないことも多いため、魚やきのこなどのビタミンDを多く含む食材や、サプリメントなどから摂取することも大切です。

◆紫外線から身を守るためにはどうしたらいいの?

いつまでも肌を若々しく保つためには、UVケアは必須。外へ出かける時はもちろん、家の中で過ごす時にも日焼け止めやファンデーションを付けて、紫外線から肌を守りましょう。
また、UVカットをしてくれるガラスフィルムやレースを使用したりするのも一つですが、視界が悪くなってしまうデメリットもあるので実物を見てからの購入がおすすめです。外へ出かける時には、帽子や日傘などの日差しから肌を守ってくれるアイテムを。スプレー状のサンスクリーンを活用するなどしてこまめに塗り直しをすることも大切です。

今日は、紫外線についてまとめてみました。少し難しい内容もありましたが、あなたの肌を守る一つのきっかけになれば幸いです。

Written by 理系美容家かおり(Twitter ID: @RingRingKaoring)