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お肌の乾燥が気になる季節に、しては”いけない”入浴法
美容
2021.12.20
冬になると、お肌の乾燥が気になる方も多いのではないでしょうか。お肌の季節変動に関する調査によると、春夏と比較して秋冬の方が肌状態が低下する傾向があるようです。そんな時、お肌の味方をしてくれるのが「お風呂」。入浴によって血流が促進されると、肌の毛細血管にまで酸素や栄養素が運ばれ、元気な細胞を生み出すことができ、美しい肌をつくることができるからです。
ところが、誤った入浴方法をしてしまうと、逆に乾燥肌を助長させてしまう懸念もあります。今日は、冬にやってしまいがちな間違った入浴法をご紹介します。皆さんの入浴方法と比べながら読んでみてくださいね。
寒い季節に肌が乾燥する理由
気温が大きく低下する冬は、体温を守るために血液が体の中心部に集まるため、皮膚表面の毛細血管等の血流が悪くなってしまいます。すると、肌に十分な酸素や栄養素、水分が行き渡らなくなるために肌状態が低下し、乾燥しやすい肌になってしまいます。さらに、肌の状態と湿度は相関関係にあるため、太平洋側などの湿度が低下する地域では、特に肌の乾燥が気になりやすい傾向に。
冬の乾燥肌対策には、血液の巡りを良くするケアや、お部屋の湿度を高く保つなどの工夫が重要です。
乾燥肌さんがやってはいけないNG入浴法
血液の巡りを良くするには、お風呂がとっても効果的です。NG入浴法を避けて、美肌を目指しましょう!
① 長風呂をする
身体を温めるには長くお風呂に入ると良さそうに感じるかもしれませんが、実は美肌のためには長風呂はNG。角層は水分を過剰に含むとバリア機能が低下してしまうため、肌の水分が逃げやすい状態になってしまうのです。
この原理を利用しているのがシートパックで、角層の水分を過多にすることで、パック中の成分や次に使う化粧品の浸透をサポートすることができます。
お風呂は体温が1℃上昇する程度で十分。そのためには、10-15分程度の入浴がベストです。お風呂でスマホを見るなどして、長風呂しすぎないようにしましょう。
②42℃以上の熱いお風呂に入る
肌の潤いを守ってくれる「皮脂」は、約30℃で溶けるため、ぬるめの湯でもある程度除去することができます。そのため、熱いお湯ではより皮脂の洗浄力が上がってしまうため肌が乾燥しやすくなってしまいます。
入浴後に角層水分量を測定すると、直後では水分量が大きく上昇するものの、10分後以降は入浴前よりも水分量が低下してしまう“過乾燥状態”になります。
その後、徐々に水分量が戻ってくるのですが、42℃の湯船に入った場合と38℃のぬるま湯に入った場合では、前者の方が水分量が戻るスピードが遅くなってしまうのです。
冬でも38℃のお湯であれば身体を温めることができます。少し物足りない方は40℃程度まで上げるにしても、熱いお湯には入らないようにしましょう。
③ごしごしと体を洗う
身体を洗う時、全身にたっぷりの泡を付けてゴシゴシ洗っていませんか?
湯船に入っていれば、肌表面の汚れをある程度除去することができるため、全身をくまなく泡で洗う必要はありません。汗をかきやすい脇の下や、胸元、足の指や陰部などは泡で撫でるようにしっかり洗い、他の部位は肌状態に合わせて洗うようにしましょう。
④お風呂の後にスキンケアをしない
上記の通り、出浴後にスキンケアをしないと“過乾燥状態”になってしまいます。お風呂から上がったら10分以内に全身のスキンケアをすると、お肌が乾燥せずに保つことが出きますよ。
全身にミルクやクリームを塗るのが面倒、という方はスプレータイプの保湿剤がおすすめです。逆さにしても噴射できるものを選ぶと、背中まで簡単に保湿することができて長く続けることが出来ますよ。
まとめ
今日は、乾燥肌さんがしてはいけない入浴法を4つ挙げさせて頂きました。みなさんはいくつ当てはまりましたか?
お風呂の入り方を変えるだけで、お肌の乾燥度合いは断然変わります。NG行動に気をつけながら、冬のお肌を乾燥から守りましょう!
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Written by 理系美容家かおり