COLUMN
コラム詳細
【2022年の日焼け止めトレンド】日焼け止めの選び方!
美容
2022.05.09
日差しが強く、気温が高い日が増えてきました。
UVに対する意識は年々高まっており、日焼け止めの使用状況に関する調査(1)によると、季節を問わず日常的に日焼け止めを使用している女性は約6割もいるそうです。皆さんはどのように日焼け止めを選んでいますか?
最近の日焼け止めのトレンドについて考察しながら、選び方について考えていきましょう。
トレンドを取り入れた日焼け止めの賢い選び方
日焼け止めトレンド①「絶対に焼かない!」
日焼け止め売り場を見ると、「SPF50+ PA++++」のような紫外線防御指数が最大値の製品がズラリ。もう“高SPF”は当たり前で、最近は更に進んだ“高機能UV膜”の商品が次々と登場しています。
例えば、ウォータープルーフはもちろん、塗りムラによる日焼けを防いだり、表情によって動く皮膚に対して柔軟に適応して密着したり、摩擦でも落ちにくい“フリクションフリー”など。生活シーンに合わせた+αの機能を選ぶのがおすすめです。
日焼け止めトレンド②「美肌(トーンアップ)効果」
「ベタつかない」、「白浮きしない」も当たり前な現代の日焼け止め。最近よく見かけるようになったのは、メイクアップ効果により肌をトーンアップさせる美肌機能です。
血色をよく見せるピンクがかったものや、肌の透明感を演出するパープル色まで、ドラックストアでも手に入るプチプラアイテムで大人も満足な美肌効果が期待できます。リモートワークで自宅から出ない日も、素肌感を保ちながら肌を綺麗に見せてくれる日焼け止めを塗れば背筋が伸びて仕事効率も高まりそうです。
ボディ用の日焼け止めにも見かけられるので、肌が見える夏のファッションにぴったりです。
日焼け止めトレンド③「UV以外も徹底ケア!」
紫外線の肌に対する影響は広く知られてきましたが、最近は“ブルーライト”や“近赤外線”などの光による肌老化現象や、“花粉”や“大気汚染”による炎症にも注目が集まっています。特に、ブルーライトや近赤外線に関する研究報告はここ数年で急速に増加しています。
具体的には、ブルーライトは角層細胞の活性酸素を誘引することで肌老化の要因となる他、近赤外線は肌のコラーゲン分解酵素を発生させることで、肌の弾力低下に関わる懸念があります。そのため、日焼け止めではブルーライトカットや近赤外線カットを謳う商品が誕生しており、美容感度が高いユーザーへの新しいアプローチになっています。
また、アンチポリューションはコロナ禍で注目が高まったワードでもあります。外出の機会が増えてきた今だからこそ、紫外線以外のケアを意識するのも大切なのかもしれません。
日焼け止めトレンド④「環境に優しいクリーンビューティ」
これは日焼け止めに限らないことですが、2015年に国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択されてから、化粧品においてもサスティナブルな原料やパッケージを選んだり、子どもの不当労働によって得られる原料が避けられたり、新たな価値観が生まれ始めてきました。欧米のセレブ層から始まり、Z世代と呼ばれる若年層を中心としたムーブメントになっています。
日本ではまだ定着はしていないものの、「どうせ選ぶなら環境に優しいものがいい」といったように、多少の価格差であれば環境意識の高い製品を選ぶ人が少しずつ増えてきています。
化粧品においては、メーカーが率先して取り組みを始めているため、大手メーカーの日焼け止めであればパッケージを含め環境意識をしたものと思っても問題ないほどです。
「地球も私もきれいになりたい」という意識がもっと広まっていくと良いですね。
日焼け止めトレンド⑤「メンズのUVケア」
最近はメンズ美容市場も徐々に拡大しつつあります。韓流ブームの影響から、男性のメイクに対する抵抗感も減ってきました。
とはいえ、まだまだ男性がファンデーションやコンシーラーを使うことは一般的ではありません。男性は剃毛などによって日常的に角層にダメージを受けているため、肌の保護は必須です。ファーストステップとして「日焼け止め」を使ってみるのはいかがでしょうか。
メンズ向けアイテムには、さらっとしたベタつかない使用感でメイク慣れしていない男性にもストレス無く使えたり、石けんで落ちるタイプでクレンジングレスでいつものお手入れにプラスできたりなど、男性の生活シーンを考えたアイテムが豊富です。
メンズ用に限らず、ジェンダーフリーでアイテムをセレクトすると、よりご自身にあったアイテムを見つけることができますよ。
まとめ
昨今の日焼け止めはテクスチャーの種類の増加や多機能化が進み、トレンドといっても非常に多様であることがおわかり頂けたと思います。長い化粧品の歴史の中では割りと最近注目されたアイテムでもあるため、まだまだ可能性を秘めたアイテムでもあります。
日焼け止めはしっかり“量”を使うこと、継続して使用することが重要なため、毎日心地よく使えるものを選んでみてくださいね。
<おすすめコラム(日焼け止め関連)>
・一年中対策が必要な紫外線!冬のUVケアの落とし穴とは?
・「ノーファンデ」の落とし穴。マスク時代こそファンデが味方!
(1)「日焼け止めに求めること、世代間の意識の差が明確に」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000179.000025614.html
Written by 理系美容家かおり