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背中ニキビが気になる方に伝えたいポイント4選!

美容

2022.08.17

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肌の露出が増える夏になると、特に気になる“背中ニキビ”。自分で直接的に見る機会がなく気づかないことも多いですが、知らないうちに悪化すると痒みや痛みが伴うことも。背中ニキビができやすい方は、正しい知識と日頃のケアが重要です。

背中ニキビと顔ニキビの原因の違い

背中ニキビも顔ニキビと同様に“菌”が要因の皮膚疾患です。どちらも毛穴を中心に赤いブツブツができますが、顔のニキビはアクネ菌を原因菌とした『尋常性ざ瘡(じんじょうせいざしょう)』です。

しかし、背中ニキビはマラセチア菌、または黄色ブドウ球菌による『毛包炎(もうほうえん)』と病名が異なります。いずれの菌も健常状態の皮膚にも存在していますが、脂が多く高温多湿な環境を好むため、毛穴で増殖しやすいのが特徴です。

古くなった角質や皮脂が毛穴に詰まると、マラセチア菌や黄色ブドウ球菌が繁殖して炎症を起こし、背中ニキビとなります。はじめは黄白色に盛り上がった丘疹ですが、悪化すると炎症を起こしたニキビが化膿して膿(うみ)を持つ発疹となり、かゆみや痛みを伴うこともあります。

背中ニキビができやすい人の注意点

①既に背中ニキビがある方は化粧品のみでの対応はNG

顔ニキビと同様ですが、背中ニキビは皮膚に炎症が起こっている状態、つまり異常がある状態であるため、化粧品で治すことはできません。殺菌成分等が配合された薬用化粧品はあくまでも予防効果であるため、ニキビができたらまず皮膚科に相談することをお勧めします。

特に背中ニキビは原因菌が複数あるため、自己判断せず専門医に適切な薬を処方してもらいましょう。悪化するとニキビ跡が残ってしまう懸念があります。

保湿は日常的なケアとして大切ですが、ニキビができている肌は一般的にバリア機能が低下している懸念があるため、シンプルな成分で構成された肌にやさしい保湿化粧品を使うようにしましょう。

②ニキビができる≠不潔。洗いすぎに注意!

ニキビの要因の一つに過剰な皮脂分泌が挙げられますが、だからといってゴシゴシと洗いすぎてしまうと、肌の乾燥を招き、バリア機能が低下しますます背中ニキビができやすい肌に。

たっぷりの泡を作り、泡だけで肌を撫でるように洗うことで、摩擦をしないようにやさしく洗いましょう。

さっぱりした洗い上がりがお好きな方は保湿成分がしっかり配合された石鹸系のボディーソープを。しっとりした洗い上がりがお好きな方にはアミノ酸系のボディソープがおすすめです。

③トリートメントやコンディショナーはしっかり洗い流しましょう

トリートメントやコンディショナーには、毛髪表面をなめらかな質感にするためのカチオン界面活性剤が配合されています。この成分は肌に付着すると刺激になる懸念があります。

トリートメントはしっかり洗い流すと効果が薄れるような気がしてしまいますが、必要な分は髪に吸着されるため、充分に洗い流して問題ありません。

顔周りや背中は、毛髪の洗い流した成分が付着しやすいため、シャワーでしっかり洗い流すようにしましょう。

④皮脂分泌過剰の原因となるストレスを取り除きましょう

皮脂分泌量は個人差がありますが、著しくストレスを感じると増える傾向があります。通常の肌状態よりも過剰な皮脂が肌に残っていると、時間が経つにつれて酸化・分解された成分が肌に刺激を与えることでニキビを誘発する懸念があります。

背中ニキビがよくできやすい方は、しっかり睡眠をとる、リラックスする時間をつくるなどストレスケアをすることによって、意外と改善するかもしれません。

 

背中ニキビは人に見られる機会は少ないものの、繰り返しやすいお悩みの一つです。日常的な予防を大切にしながら、お悩みができたら早めに皮膚科へ相談し、綺麗な背中をキープしましょう。

Written by 理系美容家かおり

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