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乾燥を防ぎたい!静電気が起こる訳&バチッとならないために

美容

2020.12.14

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冬になるとばちっとして、いや~な静電気。なんとも言えない痛みがありますよね。
そーっと扉を触ってみたり、帯電防止スプレーを携帯してみたり、色々工夫されている方もいるのではないでしょうか。

実は、静電気はお肌にとっても良くない影響を及ぼすことがわかっているんです。

今日は静電気の正体を突き止め、ドアを触ってもばちっとしない裏技までお伝えします!是非最後までご覧くださいね。

1.静電気って一体何?

そもそも、静電気はなぜ発生するのでしょうか?それは、何かのきっかけで電気的な偏りが生じるからです。
私達の身の回りのものは、全てマイナスとプラス、両方の電気を持っています。マイナスとプラスの数が同じ数だけあると、バランスがとれていていい状態です。ところが、衝突や摩擦などによってマイナスが多くなったり、プラスが多くなったりすることがあるんです。
例えば、プラスとマイナスの電気を一個ずつ持っていた物同士が衝突すると、マイナスの電気がぽんっと簡単に移動してしまいます。まさにこの状態を『静電気』と言います。

2.静電気ってなんで痛いの?

静電気を帯びている、つまりマイナスやプラスが多い状態はバランスが悪いため、逆の静電気を帯びた2つのものが接触すると、元の電気状態に戻ろうとして、マイナスの電気が動きます。これを『放電』と言います。
この放電時の電気量が多いと軽い感電状態となり、痛みを感じてしまうのです。ちなみに、1~2kVの電流では人は痛みを感じませんが、3kVを越えるとバチッとした痛みを感じるそうです。

3.なんで静電気が発生するの?

プラスかマイナスの電気の持ちやすさは素材によって違います。その性質は「帯電列」という静電気の帯びやすさを並べた図を見るとわかります。左の物質ほどプラスになりやすく、右の物質ほどマイナスになりやすいのですが、この差が大きいほど接触時に大きな電気が流れ、痛い思いをしてしまうのです。

人の体はプラスの、ドアノブの素材であるステンレスなどの金属はマイナスの静電気が溜まりやすいために、放電時の痛みも大きいのですね。

4.ドアノブを触った時にバチっとしない裏技!

静電気の溜まりやすい体質の方は、ドアノブを触る度にどきどきしますよね。残念ながら、そーっと触っても放電の電気量は変わりません。ではどうすれば良いのかというと、扉自体にとんっと触ってからドアノブを触れれば良いのです。名付けて「ドアトン作戦」です!
自分に静電気が溜まっている限り、少しでも帯電の量に差があれば放電は起こります。その性質を利用して、扉を先に触ることによって、小さな放電を起こしてしまうのです。先に述べた通り、1kVの電流であれば殆ど何も感じることはありません。金属のような、マイナスを溜めやすい物質を触る前に、別の物を触れば良いのです。1秒もかからずにできるので、簡単ですよ。

5.静電気は肌に悪い!?手肌を冬の乾燥から守ろう!

そもそも、肌が乾燥していると静電気を帯びやすくなってしまうため、まずはしっとりとしたスキンケアで肌をしっかり守りたいところ。それでも静電気が気になる場合は、上で述べたような裏技を使ってみましょう。
ところで、「静電気って痛いのは嫌だけど、耐えればいいんじゃないの?」そう思う方もいるかもしれません。実は、静電気による放電がお肌にも悪い影響を及ぼすことを知っていますか?
たとえ2kVの弱い放電であったとしても、何回もダメージを受けると赤みが出てしまい、24時間後まで残る場合もあります。ダメージを受けた肌はバリア機能が低下してしまうため、水分が蒸散してさらなる乾燥肌を引き起こすという悪循環に陥ってしまう懸念もあるのです。ひどい場合には、衣服に付いた柔軟剤などが汗に溶けて肌に付着するとそれが刺激となったり、</span >セーターもちくちく刺激と感じるようになったりすることもあります。幼い頃の私がそうでした。
一般的に春夏よりも秋冬の方が肌状態は悪くなりやすいので、静電気も帯びやすくなってしまいます。「落としすぎない」「しっかり保湿」を忘れずに。放電をしやすい方は「ドアとん作戦」で電気を逃がす癖を付けると、手肌の乾燥を防ぐことができますよ♪是非お試し下さい。

今日は少しむずかしいお話でしたが、いかがでしたでしょうか?
激動の1年がやっと終わろうとしています。皆様、年末はゆっくりおうちでお過ごしくださいね。
それでは、良いお年を。来年のFURIMEコラムもお楽しみに。

Written by かおり

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