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パープル色を取入れて、クールな自分と上品な自分を演出する

カラー

2021.11.10

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みなさん、こんにちは。カラーアドバイザーのえりかです。

立冬も過ぎ、暦の上ではもう冬ですね。だんだん日照時間も減り、寒くなってくるこの時期ですが、さまざまな自粛がようやく解禁となり、少しずつ日常を取り戻しつつある今日この頃。

11月の「解禁」といえば、そう、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁です!興味のある方・ない方、いらっしゃると思いますが、毎年必ずニュースに取り上げられる話題ですね。今年の出来は良いそうですが、私は残念ながらお酒があまり得意ではないので、毎年飲むことも香りを嗅ぐこともなく終わってしまいます。無いものねだりですが、ワインをたしなむ大人な女性に憧れますね。

 

さて、今月は、ボージョレ・ヌーヴォーにちなんで、ワイン色・・・に近いパープルについてのお話を。

古くから高貴な色として認識されてきたパープル

みなさんは、パープルと聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?そもそも、好きな色ですか?苦手な色ですか?パープルは、好き嫌いが分かれやすい色、と言われています。青と赤が混ざりあった不思議な色。「静の青」と「動の赤」という相反する色が共存しているため、「高貴と下品」「神秘と不安」など、二面性を持つ色とも表現されます。

 

また、パープルは、華麗さや崇高さを持つ色でもあり、日本でも古くから高貴な色として認識されていました。紫の染料が高価であったことも崇高さの理由の一つです。聖徳太子が定めた冠位十二階の最高位の色も、パープルでした。現代でも、宗派によって違いはありますが、階級の高い僧侶の袈裟の色に、パープルが使われています。ジュエリーボックスに使われるビロードの布やリングケースにもパープルが用いられることが多いですよね。高貴なジュエリーをより一層輝かせるためには、パープルは最適な色と言えます。

 

さらに、淡いパープルは人を癒す色でもあります。ラベンダーに代表とされるように、エステやスパ、マッサージ店でもよく使われる色です。介護や医療の現場でも、利用されることが多い色です。

逆に濃いパープルは、「強い」色でもあり、補色(正反対の色)である黄色ととても相性が良く、視認性(目で見たときの確認のしやすさ)を高める効果があるため、企業のホームページのバナーなど、広告のカラーとして使われることも多い色です。

 

一方で、内出血の色、顔色が悪いときの唇の色など、病気の状態を表す色でもあり、不良や反社会的イメージを持たれる色でもあります。

 

このように、一口にパープルと言っても、本当にさまざまな印象をもたらしてくれる不思議な色なのです。

ファッションに取入れてクールな自分から上品な自分まで演出できる

ファッションにおいても、パープルは、クールから上品な雰囲気まで、着こなしの幅が広い色です。薄いパープルは上品で優雅な一方、濃いパープルは妖艶な美しさを引き出してくれたり、濃淡によってイメージが大きく変わるのが特徴です。使い方次第で、いろんな雰囲気を演出してくれるパープル。今回は、パープルのアイテム別のコーディネートをご紹介しますね。

■ラベンダーカーディガン×ブラウンのパンツ

薄くて明るめのペールトーンは落ち着きの中にも華やかさがあり、顔の印象を明るくしてくれます。ブラウンと組み合わせることで、やわらかくリラックスした雰囲気に仕上がります。

 

■ラベンダーのくすみワンピース

柄やロゴなしの少しくすんだ色のワンピースでシンプルにまとめると、大人っぽさや上品さが際立ちます。

全面パープルには抵抗ある方でも、くすみ感のある色であれば、やわらかい印象になりますよ。

 

■パープルイージーパンツ×シンプルな黒シャツ

パープルと黒の組み合わせは、クールな印象に。さらに抜け感を出したいときは、バッグや靴にシルバー

アイテムを取り入れるとメリハリが出て、より一層クールさがアップします。

 

■パープルイージーパンツ×白Tシャツ

パキッとした濃いパープルのパンツでも、シンプルな白Tシャツと組み合わせると、知的なイメージを演出

することができます。カッコよさをプラスしたい方は、黒のパンプスを。上品さをプラスしたい方は、ブラウンのパンプスと合わせるのがオススメです。

 

■パープルラインのカジュアルボーダーカットソー×デニム

パープルを身に着けるのはちょっと勇気がいる・・・という方は、ぜひこのコーディネートからスタートしてみ

てみませんか。細めのパープルラインのボーダーでしたら、パープルの「強い印象」を抑えてくれますので、

さりげなく取り入れることができます。白スニーカーと合わせれば、よりカジュアル感を出すこともできます。

まとめ

①「高貴と下品」「神秘と不安」など、二面性を持つ色

②パープルは、華麗さや崇高さを持つ色でもあり、日本でも古くから高貴な色

③薄いパープルは上品で優雅な一方、濃いパープルは妖艶な美しさ

パープルは、カジュアルさと大人らしさの両方が手に入る魔法の色です。

この秋冬、濃淡を意識して、いつもの自分の雰囲気を変えてみませんか?

Written by えりか(カラーアドバイザー)

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