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自分が見ている世界は正しいの?世の中の色の工夫

カラー

2022.01.14

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みなさん、こんにちは。カラーアドバイザーのえりかです。

さぁ、2022年が始まりました。個人的には、もう令和4年であることが驚きでして・・・ついこの前、元号が令和になったばかりなのに、という感覚です。今年は寅年。寅年のキーワードは、「成長」「始まり」だそうです。厳しい冬を乗り越えて新しい成長が始まる年といわれています。みなさんはもう今年の目標を立てましたか?私は、時間やお金を言い訳にせず、やりたいと思ったことは貪欲にチャレンジする、そんな1年にすることを目標にしました!年末には、自分自身の行動・考え方が変わったな、と思えるように、笑顔を感謝を忘れずに過ごしていこうと思います。

カラーユニバーサルデザインってなぁに?

さて、みなさんはカラーユニバーサルデザインという言葉をご存じでしょうか。

実は、色覚には個人差があり、今自分が見ている色が、他の人にも同じように見えているとは限らないのです。先天的な色弱・色盲だけでなく、目の疾患や加齢によって色覚が変化する方がいらっしゃいます。このような色覚の多様性に配慮し、より多くの人に利用しやすい配色を行った製品や環境、施設などの建築物、サービスや情報提供をする、という考え方をカラーユニバーサルデザインと呼びます。

行政や自治体においてもカラーユニバーサルデザインの取り組みが広がってきており、鉄道の路線案内図や災害時の気象情報の表示をはじめ、公共性が高く安全性に関わる分野を中心に、見分けやすい配色やデザイン上の工夫や改善がなされています。

申請書の用紙に、色の名前が書かれてるのを見たことありますか?

ところで、役所に置いてある各種申請書の中で、用紙に「ピンク」や「みどり」など、色の名前が記載されている書類を見たことはありますか?なぜわざわざ色の名前が記載されているのでしょうか。ある1つの色を何色と呼ぶかは個人によって異なりますし、照明や見る角度によって違った色に見えることもあるため、色の区別で情報を伝える場合には「何色」か表記することで、「誰にでもわかりやすく」というカラーユニバーサルデザインの考えに基づいた工夫です。

このように、色だけでなく形や文字そのもので情報をわかりやすく伝えることもできますが、今回は、色そのものに注目した工夫をご紹介します。

色そのもの(色相)による工夫が世の中には施されている

赤を使いたいときは、赤橙かオレンジを使う

濃い赤は、黒やこげ茶と混同しやすいため。また、背景を白にするか、文字の縁取りに白を使うとより見えやすい。

黒い背景の電光掲示板においては、数字や文字は白か黄色が見やすい

重要な情報を赤いランプで表示しても、赤の部分が暗く感じて見づらい。

緑を使うときは、青みが強い緑を使う

特に暗い緑は、赤や茶と間違えやすい。

黄緑や明るい緑と黄色は、同時に使わない

人によっては、同じ色に見えてしまう傾向がある。

淡い色同士の組み合わせは避ける

薄いピンクや水色は混同しやすく判別が困難な場合があり、色の情報だけでは伝わらない。トイレのマークがピンクと水色ではなく、赤と青が使われているのは、見分けやすいように配慮されているため。

細い線や小さい時には、黄色や水色など明るい色は避ける

光に反射して見えにくく判別が困難

背景と文字には、はっきりとした明度差(コントラスト)をつける

白内障の方は、明るい色同士だと混同してしまう。

 

これらは一例であり、まだまだ配慮しあえる部分がたくさんあります。
色を学ぶと、世の中の色の使い方が分かります。

まとめ

年始から少々お堅い内容になってしまいました。昨今、世の中には暗い事件があふれ、自分のことだけ考えて他人を苦しめる出来事が多いように感じます。長く続くコロナ禍で人とのつながりが薄くなりイライラやモヤモヤに包まれている今だからこそ、自分以外の「誰か」に思いをはせ、助け合い、認め合い、譲り合い、許し合いながら、この先の新しい時代をどのように迎えるか、考えるきっかけになれば・・・という想いでお伝えしました。「自分が見ている世界」、「今見えていると思っている世界」が正解ではない、ということを一人ひとりが理解し、どんな人も“自分らしく生きていける”そんな社会環境が一日も早く整備されることを切に願います。

 

今年もみなさんにとって、実りある1年になりますように。

Written by えりか(カラーアドバイザー)

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