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明治時代に外国人が美しいと称賛したジャパンブルー
カラー
2023.04.03
みなさん、こんにちは。カラーアドバイザーのえりかです。続々と桜が咲き始め、すっかり春ですね。マスクの着用が個人の判断となりましたが、みなさんはどうしていますか?私は人通りの多い駅をよく利用することもあり、なんとなくマスクを着用したままです。マスクはともあれ、今年は季節の行事を思いっきり楽しみたいですね。
さて、先日はWBCで日本中が盛り上がりました!侍ジャパンの歴代ユニフォームに注目してみると、必ずどこかにブルーが使われています。もっとわかりやすいのがサッカー日本代表のユニフォームです。「サムライブルー」の名の通り、野球以上に顕著にブルーを感じます。
今回は、そんな日本代表カラーである、ブルーについてお話しますね。
外国人が日本の特徴的な色はブルーであると認識していた
一般的には、ユニフォームにブルーが使われている理由は「日本の国土を象徴する海と空の青」と考えられていますが、そのはっきりした理由は判明していないそうです。
サムライブルーに似た言葉として、「ジャパンブルー」という言葉を聞いたことがあるかと思います。このジャパンブルーという言葉は、外国人が“日本の特徴的な色はブルーである”と認識したことから生まれたそうです。そう認識されたことで、日の丸に並んで青がナショナルカラーとなったのです。
日本の染色文化を象徴する色「藍色」
では、外国人はどこにブルーを感じたのでしょう。それは海や空の色ではなく、明治期に多くの日本人が着用していた藍染めの着物の色にブルーを感じたのです。つまり、ブルー=青ではなく、ブルー=藍色のことなのです。
藍色の中には、「褐色(かちいろ)と呼ばれる色があります。当時の侍は「褐(かつ)」を「勝つ」に読み替え、褐色に染めた布を好んで身に着けており、縁起の良い色として使用されていたようです。
ということで、サムライブルーも勝負に勝つための色、ということになり、後付けとはいえ、縁起の良い色と言えますね。
伝統美の色をファッションに
藍色は、男性にも女性にも愛される日本の伝統色。天然染料の藍は、やさしい色合い、独特の風合いを生み出し、日本人だけでなく世界の人々を魅了しています。少し気が早いですが、夏に向けて、日本の伝統美である藍染めを使ったファッションを楽しんでみませんか?
ワンピースなど、藍染めワントーンコーデ
男性でも女性でも、取り入れやすいのがワントーンコーデ。全体が重たく見えないように、白のスニーカーや白のサンダルと合わせると、より一層爽やかさを際立たせてくれます。城は、アイボリーのような温かみのある色よりも、青みのある白のほうが夏にはオススメです。
トップスに藍染めコーデ
カットソーやTシャツで藍染めを取り入れる場合、ボトムスを城にすると爽やかさが増します。逆にダークカラーのボトムスを合わせると、シックで落ち着いた雰囲気に仕上がります。差し色として、藍の反対色であるイエローを使ってみると、こなれ感アップ。また、ストールは白黒コーデなどシンプルな服に合わせると、明るく夏らしい雰囲気になります。
おうちで藍染めコーデ
少し先の話ですが、寝苦しい夏の夜には、藍染めのパジャマを着てみるのはいかがでしょうか。落ち着いた色合いが、心を落ち着かせてくれます。藍の持つ消臭効果も、夏の夜にはピッタリですね。また、涼感たっぷりのスリッパもオススメです。ついつい家の中では適当な格好になりがちですが、足元にこだわると意外と気持ちが上がりますよ。
まとめ
時期的に今は少し気が早いですが、藍染めは夏にオススメです。夏にありがたい紫外線防止効果や、消臭効果もあります。見た目も涼しいだけでなく、どこか柔らかな雰囲気を出してくれます。ご自身だけでなく、大切な人への贈り物にも最適です!
まだまだ春を満喫したいところですが、全国各地でさまざまな行事が解禁されてきている今年、夏に向けて藍染めで気分も軽やかに過ごしましょう!
Written byカラーアドバイザーえりか