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太古の昔から特別な色として「赤」は存在している
カラー
2021.02.17
みなさん、こんにちは。カラーアドバイザーのえりかです。暦の上では、もう春です!
今年の節分は例年と違い2月2日でしたね。みなさんはどのように過ごされましたか?
今回は家でおとなしく恵方巻を食べて終わりましたが、私の節分の思い出で一番心に残っているのは、
5歳の頃の児童館での豆まき行事です。初めて出会った「鬼」に恐れおののき、どれだけ泣いたことか。
真っ赤な顔をして大声で怒鳴りながら近づいてきた鬼の顔を、何十年も経った今でもハッキリ覚えています。
はい、完全にトラウマですね。今となっては良い思い出ですが・・・
鬼といえば、赤鬼と青鬼を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
仏教説によりますと、実は赤・青・緑・黒・黄の5種類の鬼がいるそうです。
赤鬼は貪欲・欲望。
青鬼は悪意・憎しみ・怒り。
緑鬼は倦怠・眠気・不健康。
黒鬼は愚痴・疑い。
黄鬼は甘え・後悔。
いわゆる「煩悩」を表すのだそうです。
その中でも一般的に豆まきでおなじみなのは、赤鬼と青鬼ですよね。
赤鬼は人間の悪い心の象徴。「豆をぶつけることで自分の中の悪い心が取り除かれる。」
青鬼は憎しみや怒りを表す。「貧相の自分に豆をぶつけることで、福相、福徳に恵まれる。」
豆まきには、こんな意味が含まれていたのですね。
今回は赤鬼にちなんで、「赤」にまつわるお話を。
赤は太古の昔から「特別な色」でした。生命を維持するために重要な火の色、血の色。日本においては太陽を意味する色。また、神社の鳥居に多く使われている朱色は、魔よけの色でもあります。
そんな意味を持つ「赤」ですが、みなさんは日頃、どのように取り入れていますか?なかなか主張の強い色なので好き嫌いもはっきり分かれる色でもありますし、大きな面積で日常生活に取り入れるのは難しいと思います。そこで、簡単に取り入れるオススメ3選!
①朝の時間に赤を!
赤は、実際に体温や血圧を高めることが分かっています。
赤色のスリッパをはく、マグカップやフェイスタオルに赤を取り入れると、スッキリとした目覚めを
後押ししてくれます。ポイントは、「小物」で取り入れる!
スリッパやマグカップであれば、小面積ですし、何よりお手軽に取り入れることができます。
②アクセントカラーとして赤を!
洋服の色選びに苦戦する方も多いのではないでしょうか。
いつもはアースカラーなど安心感のある穏やかな配色が多い方でも、たまには気分転換をしてみたくなったり、
幅広くオシャレを楽しみたくなったりすることはありませんか?ベースカラーは白やグレーといった無彩色とし、
アクセントカラーとして少しだけ赤を取り入れると、オシャレ度がグッとUPします。
トップスやボトムスなど大きな面積で取り入れようとすると、多くの方は身に着ける機会が減ってしまいがちです。
ストールやバッグ、アクセサリーで取り入れると、いろんなコーデで使いまわしができ、経済的です。
スニーカーの靴紐、なんていうのもオススメです。
③癒されながら赤を!
本来、主張の強い赤ですが、お花や観葉植物を飾ることで、癒されながら赤を取り入れるのはいかがでしょうか。
赤い花を一輪飾る、赤い実をつける観葉植物を育てるのも、素敵ですね。
安らぎをもたらす緑の中に赤が入ると、空間全体が引き締まり、スタイリッシュな雰囲気も生まれます。
何より、緑の癒しと赤のパワー、両方を一度にゲットできます。これはお得!
鮮やかな色は、色相が持つイメージや心理的効果がストレートに表現されるので、使い方・取り入れ方が
難しい面もあります。取り入れる面積や、鮮やかさの度合いを調節することによって雰囲気がガラッと変わります。
2021年もまだまだ始まったばかり。
「特別な色」である赤を上手に取り入れて、今年を「特別な一年」にしませんか。
Written by えりか (カラーアドバイザー)