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いろいろ、何の色?食べ物、植物だって、色がついている
カラー
2020.07.16
FURIMEご愛用者の皆さん、こんにちは。理系美容家のかおりです。
少し、自己紹介をさせてください。
私は物心ついたときから“理系”で、5歳くらいの時から「お花も、空気も、硬いテーブルも、水も、私も、すべて分子や原子という目に見えないほど小さな粒から出来ているんだ!」と感動していた、少し変わった子供でした。
というのも、私の父は科学オタク。
休みの日にはよく科学館へ連れて行ってくれたことを今でも覚えています。
小学生の時、アレルギー体質だった私は酷い乾燥肌に悩まされ、初めて化粧水を使いました。
その時、吸い付くような肌のもちもち感に感動!
化粧品に興味を持ち始めたのは、その頃からです。
現在は、「科学的根拠に基づいた正しい美容情報」を発信すべく、小さなメディアを運営しています。
化粧品、食べ物、ダイエット、お風呂、生き方、キャリアなどなどについて、そうなの?知らなかった!今度誰かに話してみよう。
そう思ってもらえるような豆知識を月1ないし月2のペースでお伝え出来ればと思っています。
フリミーらしく、自由な心で毎日を過ごすための、エッセンスをどうぞ。
今回は色のお話です。
いろいろ、なんのいろ?
FURIMEのスキンケア クレンジングは、黄色い色をしています。
実は、この色は植物エキスの色。
着色料を使わなくても、自然の色でこんなにも綺麗なのです。
ところで、植物は何故このような鮮やかな色をしているのでしょうか。
ひとつは、虫達に花粉を運んでもらうため。
植物は土に根を張っているため、自分たちで動くことができません。
そのため、子孫を増やすための花粉を虫たちに運んでもらえるように、美しい色でアピールをしていると考えられています。
もうひとつは、紫外線から身を守るため。
紫外線は非常にエネルギーの強い光線の一種。
人間が紫外線を長く浴びすぎると、皮膚がんになってしまうこともある程です。
ところが、植物は陽の光を燦々と受けて健やかに育ちます。
この違いこそが、「色素」の力。
植物は、
・赤や青、紫など幅広い色のもとになるフラボノイド
・黄や橙、赤のもとになるカロテノイド
・黃から紫までの幅広い色のもとになるベタレイン
・緑色のもとになるクロロフィル
といった、4種類の色素の組み合わせで様々な色を出しています。
これらの色素には紫外線を吸収するスクリーン効果や、紫外線によって発生した“活性酸酸素”を消去してくれる抗酸化作用があり、植物の細胞が酸化されたり、ダメージを受けたりするのを防いでいるのです。
ところで、実は人間も色素を持っています。
そう、それが「メラニン」。
シミのもととなるメラニンは、本来は人間の身体を紫外線から守ってくれているのですね。
同じように、鮭やイクラ、エビやカニ、熱帯魚、紅藻類などの海洋性生物は、赤い色をした「アスタキサンチン」という成分によって紫外線から身を守っているのだとか。
「緑黄色野菜が身体にいい」というのは、植物が力強く生きるための“色素”が沢山詰まっている食材であることも、理由の一つです。
さあ、今日はどんな色のご飯を食べましょうか。