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夏野菜の代表格ゴーヤで夏バテ対策をしよう!

健康・栄養

2022.07.31

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梅雨が明け、本格的な夏に突入しました。高温多湿の日々、体が疲れやすい、だるい、食欲低下など夏バテを感じている方も多いのではないでしょうか。エアコンや冷たいものを摂りがちで、体は冷えていませんか。今が旬の夏野菜には、体内の熱を冷ます働きがあります。体を冷やすことから、体内の熱を冷ます食生活に変えてみませんか?今回は、夏野菜の代表格、ゴーヤについてご紹介します。

ゴーヤの特徴とは

別名、苦瓜(ニガウリ)ともいわれているゴーヤ。特有の苦みがあります。沖縄では、ゴーヤチャンプルーで知られていますが、最近では、関東や関西などでも買える食材です。スーパーなどで販売されているゴーヤは、太めのきゅうりのような細長い形状に、両端が尖った形が特徴です。外側は、緑色のイボで覆われて、ゴツゴツしています。内側は、白い綿状になっていて、その中に種が並んでいます。
ゴーヤは、夏の暑さをしのぐために、日よけとしてグリーンカーテンと注目され、病害虫に強いことから、家庭菜園でも気軽に栽培できます。

ゴーヤに含まれる栄養5選

カラダの疲れを感じやすい季節です。だからこそ、栄養豊富なゴーヤは、この時期オススメです。特に、カラダに嬉しい栄養素を5つ説明します。

① モモルデシン

ゴーヤの苦み成分のもとであるモモルデシン。モモルデシンは、胃粘膜を保護し、消化液の分泌を促します。胃が活発になることで、食欲増進につながります。夏バテで食欲が低下しやすい夏にぴったりの栄養素です。

② ビタミンC

疲労回復や免疫力を高めるだけでなく、コラーゲンを作る働きがあります。また、美肌にも欠かせません。皮膚のメラニン色素を抑制し、日焼け予防になります。また、ゴーヤに含まれるビタミンCは、加熱に強いため、栄養素を失いにくいです。

③ 葉酸

葉酸は、ビタミンB12 とともに赤血球を作るため、「造血のビタミン」とも呼ばれています。細胞の生産や再生を助ける働きもあります。葉酸を摂ることで、貧血対策にもなるため、年齢・性別に関係なく、不足しないように摂りたい栄養素です。

④ 食物繊維

不溶性食物繊維を多く含みます。便のカサを増やして腸を刺激し、排泄を促します。善玉菌が増え、腸内環境が整うことで、便秘予防につながります。

⑤ カリウム

細胞内液の浸透圧を調節し、一定に保つ働きがあります。余分なナトリウムを体外に排出しやすくなり、高血圧の予防やむくみ予防に役立ちます。

最後に

栄養があることは分かっていても、ゴーヤ特有の苦みが苦手な方も多いはず。ゴーヤの苦みは、塩・砂糖を振りかけてもみこむ、薄切りにする、さっと茹でるなどの調理法で緩和されます。生でサラダとして、加熱してチャンプルーや肉詰め、唐揚げなど副菜としても主菜としても、大活躍です。夏野菜は、ビタミンやミネラルが多いだけでなく、カラフルな見た目からも元気をチャージできます。その中でも、苦みのある夏野菜は、夏バテ予防につながります。カラダが求めている旬の食材を積極的にとって、夏バテを予防していきましょう。

Written by 管理栄養士てるみん(instagram ID:@daisy_commune)

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