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お酢のチカラで美容と健康をサポートする
健康・栄養
2022.08.22
残暑、厳しい日が続きますが、暑さに負けていませんか?夏バテを感じつつも、日々過ごされている方も多いのではないでしょうか。食欲低下の状態が長期に続くと免疫力低下にもつながります。今回は、食欲低下のときに期待したい調味料、「酢」についてご紹介します。
お酢ってどんなもの?
発酵食品でもある酢。酢の原料は、穀類(米や小麦など)や果実(りんごやぶどう)など様々ですが、いったん酒にして、酢酸菌で発酵させたものです。アジア地域でよく作られている「穀物酢」、欧米地域中心に作られている「果実酢」など、それぞれの土地や風土にあった農産物で作られ、原料の違いによって、たくさん種類があります。米酢、ワインビネガー、バルサミコ酢などは、身近な存在ではないでしょうか。酢は、洋食や和食、中華と幅広く活用でき、世界でも親しまれている調味料のひとつです。
お酢に期待する効果とは?
酢と聞くと、「なんとなく体によさそう」というイメージはありませんか。実は、美と健康に嬉しい働きがあります。
1)お酢で疲労回復
酢に含まれるクエン酸は、疲労回復を促します。酢酸やクエン酸が、疲労物質である乳酸を分解します。
2)お酢で腸内環境を整える
酢の成分が、胃腸を刺激し、蠕動運動を促します。さらに、腸内の善玉菌が増えることで、便通の改善につながり、腸内環境が整います。
3)お酢は生活習慣の予防につながる
酢には、食後の血糖値の上昇を緩やかにする、高血圧の予防、内臓脂肪を減らす働きがあります。
4)お酢が消化吸収を助ける
酢酸が、胃液や唾液の分泌を促し、胃酸を活性化させる働きがあります。
5)お酢で爪や髪の毛を美しく健康に保つことができる
酢は、胃酸の分泌を促し、鉄を吸収しやすくします。特に女性は、生理があるため、鉄不足が目立ちます。放っておくと鉄欠乏性貧血になることがあります。鉄欠乏性貧血になって、酸素が全身に巡りづらくなることで、血色が悪くなる、爪が弱くなる、髪の毛がパサパサになります。
手軽に料理で「お酢」を取り入れるポイント3つ!
酢を使った料理と言えば、何が思い浮かびますか?酢の物やドレッシング、マリネなど定番の料理以外にも、酢は、魚の臭みとりや肉を柔らかくする働きもあります。日々の生活で、手軽に料理で酢を取り入れるポイントは3つです。
a)さっぱりしたお酢ドリンクは継続できます
最近では果実酢もたくさん種類があります。お好みの果実酢を炭酸水で割ると、さっぱりとしたドリンクが作れます。また、作り置きとして、手仕事を楽しむなら、レモン・はちみつ・酢を漬け込んだレモン酢を炭酸水で割るのもオススメです。
b)炒め物の最後の仕上げにお酢の隠し味
炒め物は、どうしても油っこさがつきものです。最後の仕上げに、少量の酢を鍋肌にまわしかけることで、余分な油っぽさが消えてさっぱりとおいしくなります。
c)コクと深みがうまれるお酢をスープに組み合わせる
ミネストローネなどのトマトベースのスープや中華スープには少量を。酸味を利かせた酸辣湯のような種類のスープには多めになど、スープと酢を組み合わせることができます。食欲がないときもあっさりと食べられます。また、酢を入れることでコクがでて、深みがうまれます。
最後に
夏バテを感じやすいこの時期、疲労回復を期待するのに、酢は、ぴったりの調味料です。美容や健康のためにも日常的に料理や飲み物として、酢を摂る習慣がうまれるといいですね。ただし、どんな食材でも過剰には注意です。適量を意識し、酢の力を借りて食欲増進に期待しましょう。
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Written by 管理栄養士てるみん(instagram ID:@daisy_commune)