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冷え対策ならスーパーフードの味噌が効果的!
健康・栄養
2023.01.24
1月に入り、冬本番。この時期になると、疲れやすさを感じたり、体の不調が続く方もいるのではないでしょうか。疲れの原因の1つとして、寒暖差疲労によるものがあります。寒暖差疲労が溜まると、自律神経を乱れさせ、体は冷えの症状になりやすいです。
そこで、寒暖差疲労を溜めない対策としてできることは、体の内側・外側を温めることです。
今回は、体の内側を温める、日本のスーパーフードである「味噌」をご紹介します。
味噌について
「寒い日に味噌汁を食べると体がポカポカする」「味噌汁を食べるとホッとした気持ちになる」という経験はありませんか。古くから伝わる味噌は、私たち日本人にとって欠かすことのできない調味料でもあり、栄養豊富な発酵食品です。
最近では、液体の味噌や減塩味噌、だし入り味噌など様々な商品がありますが、昔から伝わる味噌の原材料は、大豆に、塩と麹を加えて発酵させたものです。1月~3月あたりまで、季節の手仕事として、味噌を手作りされている方も多いです。
寒い時期に仕込むことで、1年の気温に合わせて、麹菌の活動も徐々に活発になり、発酵が進み熟成されていきます。寒仕込みした味噌は、気温が下がった秋ごろに、味がのっておいしいお味噌になります。
味噌汁がよいとされる理由は?
味噌を使った料理の中でも、一番身近なのは味噌汁ではないでしょうか。それでは、味噌汁がいい理由を説明します。
① 味噌の栄養を摂ることができる
味噌の主原料である大豆は、「畑の肉」と言われるほど良質のたんぱく質を含んでいます。大豆は、発酵によって、アミノ酸やビタミンなどが多量に生成され、栄養が増します。特に、アミノ酸には、体内で合成することができない必須アミノ酸の9種類が含まれています。
また、大豆を発酵させた味噌は、体を温める働きをするので、血行が促進され、冷えた体もポカポカしてきます。そして、腸内環境を整えたり、美肌効果、老化の抑制、生活習慣病の予防効果もあります。
② たくさんの食材を味噌汁1杯で摂ることができる
味噌汁の具は無限です。肉や魚、卵、豆腐、きのこ類、野菜類、海藻類など組み合わせ次第で、たった1杯の味噌汁でたくさんの食材を摂れます。さらに、水分や塩分も補うことができます。
しかも、野菜は味噌汁として煮るため、生野菜を食べるよりも多くの野菜の量を摂ることができます。また、調理がシンプルでラクなところもオススメです。
③ バリエーションが豊かで飽きることがない
味噌汁の出汁だけでも、かつお、昆布、煮干しなど選ぶことができます。また、旬の野菜で、その折々を味わうことができます。
味噌の味に飽きてきたら、生姜をすりおろしたり、塩麴や甘酒などを加えて麹の甘みを加えてみたり、キムチやケチャップ、豆乳をいれていつもの和の料理とは違う1品として楽しむことができます。
最後に
ヒトの体は、体温が36.5℃以上で正常に働くと言われています。体温を1℃あげることで、エネルギー代謝が10%以上上昇し、免疫力も30%あがります。
これからの時期、風邪やインフルエンザなどの感染症も免疫力の低下によって引き起こされます。体を温める食材の一つとして、手軽に取り入れられる味噌汁を食べて体の内側を温めてみましょう。
そして、冷え体質を改善し、この冬を乗り越えましょう。
Written by 管理栄養士てるみん(instagram ID:@daisy_commune)