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冷え性の方、必見! 少しでも冷えを緩和するための食材とは?
健康・栄養
2020.11.23
日に日に肌寒くなってきて冬を感じる日が多くなりましたね。
特に女性に多い冷え性。これから辛い時期だと感じている方もいるのではないでしょうか。
日常生活でも冷えからの不調を感じている方も多く、今回は冷えを少しでも緩和できるように手軽に摂れる食材を紹介していきます。
体が冷えることで及ぼす不調
体が冷えると血管が収縮して体内を循環している血流が悪くなります。
ヒトは冷えるとまず内臓を温めようとすることで血液は体の中心に集中します。そのため、末梢の手足が冷たくなってしまいます。代謝が低下することで、痩せづらく、老廃物も体内に溜まりやすい体になります。
不調の症状としては、慢性的なだるさや疲労感、頭痛、肩こり、腰痛、むくみ、便秘、不眠、食欲不振、精神面としてはイライラするなどが現れます。免疫力が下がることによって、アレルギーや風邪をひきやすくなるなど生活習慣病にもつながっていくので、冷えない体づくりをすることが大切です。
冷えの原因と解消法
原因はたくさんありますが、大きく分けると以下の通りです。
①体が冷えるものを摂りがちの食習慣になっている
②運動不足による筋肉量の低下
③ストレスが多い生活を過ごしている
④自律神経の乱れからくる睡眠不足
意外と無意識にこの4つが日常になっている方も多いのではないでしょうか。食習慣の見直しや日頃からストレッチやウォーキングなどをすることで血行がよくなる上に、自律神経も整います。続けることで今よりも症状は解消されていくかと思います。
冷え性の方が手軽に摂りやすい食材
体を温める食材といえば、冬が旬の食材や地中で育つ食材(根菜類、芋類など)、発酵食品などがありますが、日々忙しい中で手軽に取り入れやすい食材があります。それは「生姜」です。
生姜には辛み成分としてジンゲロールやショウガオールが含まれています。生の生姜に多く含まれるジンゲロールは、口に入れるとピリッとした辛さが特徴です。加熱や乾燥をすることによってジンゲロールからショウガオールに変化し、口に残りじわじわ感じる辛さが特徴です。ショウガオールになることで体への作用もアップします。
効能はたくさんありますが、体の内側からポカポカさせてくれることで、体温も上昇するので冷えからくる不調を緩和できるかと思います。
生姜は薬味として見られがちですが、生でも加熱にしても、和洋中調理方法を選ばず万能に使いこなすことができます。
①味噌汁に生姜を
発酵食品である味噌は、腸内環境を整えるだけでなく植物性のたんぱく質である大豆から製造されているため体にとって優しい食材です。根菜類や緑黄色野菜など野菜をたっぷり使ったお味噌汁に親指の爪程の生姜をすりおろして食べることで体の内側からポカポカ温まり、また味も辛みが時折増して飽きずに美味しく食べることができます。
②紅茶などの飲み物に
紅茶や甘酒を飲むときにすりおろした生姜が入ることでピリッと辛みが加わり、砂糖などを入れなくてもおいしくいただけます。風邪のひきはじめや寒くて体が冷えた時などにハチミツとすりおろした生姜に白湯をいれて飲むのもおすすめです。
③肉や魚の下味に
生の生姜は肉や魚のたんぱく質を柔らかくする酵素をもっています。肉や魚料理の下味に生のすり下ろした生姜と合わせることで柔らかくするだけではなく動物の臭みもとれておいしさが増します。
上記の他にも、ミートソースやカレーを作る際には、香味野菜と一緒にみじん切りにした生姜を、米を炊くときに千切りにした生姜を一緒に炊き上げるなど様々な料理に使えます。冷たいものばかり摂ってしまうと胃腸に負担をかけやすいので、手軽に発汗作用のある生姜を日々の暮らしに取り入れることで自然と体も元気になることを実感されます。体温が1℃さがることで免疫力は30%低下されると言われています。これからインフルエンザや風邪が流行る時期を迎えるので、自分の体を守るに冷えは大敵です。もちろん、生姜だけ取り入れるのではなく、冷えの解消法と共に生活習慣を整えることによって、体の体温をあげて不調とさよならして寒さに負けない生活を送っていきましょう。
Written by 管理栄養士てるみん(instagram ID:@daisy_commune)