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子供のトラブルって、親の責任ってあるの??/Vol.11

ちょっと賢いフリミースタイル

2020.10.16

FURIMEご愛用者の皆様、こんにちは、ミッチーです。
今回は、ちょっと難いお話しになってしまいます。ご愛用されているお客様は、ママさんも多いと聞いておりますので、万が一、お子さんがトラブルにあった時の予備知識として、頭の片隅に入れて頂けると嬉しいです。ぜひ、最後までお付き合いください。

ここ最近、子供が自転車に乗っていて人にぶつかってけがをさせたりとか、普通に遊んでいてけがをさせたりなどの話を聞いたり、経験したり、見たりしませんか?
私自身も小学校2年生の時、休み時間に友人と遊んでいて、友人が転んで骨を折ったという経験があります。子供の時って、親がどのような対応してくれてたのか考えたことありますか?

ところで、責任能力がない子供が起こした事故やトラブルはどこまで親に責任があるのでしょうか?

また、何歳から子供に責任能力があるとされるのかわかりますでしょうか?

民法と言う法律では、以下の内容で定められています。
民法713条では、「未成年者が責任能力を持たない場合はその賠償責任はとわれない」とされていまして、概ね責任能力を持たない未成年者は「12歳未満」と考えられていました。

また、民法714条では、「責任能力がない未成年者の親権者」は子供に対し日頃から指導監督する義務があり、これを怠っていると「指導監督義務を怠った」とされて親の賠償責任が発生してしまいます。

その中で、平成27年4月9日に興味深い新しい解釈の最高裁判例が出ました。法律って、法律的な解釈があり、その上で話し合いをして和解をしなければ裁判になりますよね。最終的に裁判所の裁判官が判断を下すわけですが、その裁判所が結論づけた判例が、今後、有効的な判断材料として進められていくわけなんです。

その事例が、小学生が校庭でサッカーのシュートの練習をサッカーゴールに向けて行っていたときに、校庭からボールが飛び出して、ボールを避けようとバイクを運転していた80代の男性が転倒して亡くなってしまった事例です。老人のご遺族の方は、少年のご両親に対し、慰謝料請求裁判を起こしました。1審・2審では「監督義務を怠った」としてご両親に対し約1100万円の賠償を命じていました。

しかし、最高裁判例では1審、2審の判断を覆しご両親に責任はないとしました。

その前提としては①少年の行っていたシュートの練習は、児童に開放されていた校庭で通常の方法で行った通常の行為である。②ゴールネットの大きさや位置からしてボールが道路上にでることが常態であったとは見られない。③少年が故意に道路外に向けてボールを蹴ったとは認められない、と認定しました。

つまり、その判例は子供が行った行為について、具体的に予見可能な特別な事情がみとめられない限り、通常は危険性がないとされる行為によって人身に損害を与えた場合は、親が子供に対する監督義務を尽くしていなかったとすべきでない、という新しい判断基準を最高裁は示しました。その結果、両親の監督責任を認めませんでした。

「通常の危険ではない行為で責任能力がない者が、偶然人身に損害を与えた場合には監督者の責任は問われない」という判断を最高裁がしたことになります。これは、未成年者による偶然の加害事故では、当事者である子供にもその両親にも賠償責任が問えない可能性が出てきたことになります。

しかし、そうは言っても子供の加害行為について両親の監督責任が問われるケースはやはり多いです。また、子供が中高生で、責任能力が認められ、親に監督義務がなく親に責任がないからといって親が賠償しないわけにもいきません。

そのためにも、自分自身や家族が思いがけず加害事故を起こした時に備えて、「個人賠償責任保険」に、加入しておいた方がいい/span>でしょう。最近では家の火災保険や車の保険に特約として付けれることも多いです。また単独で入っても月々数百円で加入できるものもあります。

備えあれば憂いなし、ですので、この機会にいろいろ考えてみてください。

Written by ミッチー